原発について その2

今回のこの旅行に際して、ある方から原発について
どう考えるかと言う、課題を頂いた。
旅行初日に原発のそばを通り、
その後、車を走らせながらずっと考えていた。

結論としては、そんな事はあり得ないが、
想定外の事故が起こっても絶対に安全でない限り、
どの様な理由付けがあろうとも原発を稼働すべき
ではないと思う。
小泉さんが言われる様に、「即原発ゼロ」にすべき。

なぜなら、他に選択肢があるにもかかわらず
自然豊かな広い地域に、子々孫々まで
踏み込むことを許さない様な選択を、現代の人が
勝手に選択する事は許されない事だと思うから。

今回の事故によって、今まで及び将来にわたって、
何十兆円もの金が浪費される事になると思うが、
それだけの金が有ったら、クリーンなエネルギーを
手に入れる事が出来るはず。
今現在、後ろ向きの除染作業などをしている
人達、また同じくこれから数十年にもわたって
後ろ向きの業務をしなければならない東電の社員が
いるのかと思うと、これまた大変な気の毒な事だと思う。

その場しのぎの金勘定で、目の前にある安易な、
経済的と誤解した選択がされてしまった結果だと思う。

現実に、震災後はしばらくの間、原発は全て
停止させても、日本の国民は生活が出来ていた。
これは原発が無くても生活が出来ると言うなによりの
絶対的な証明である。

新旧の建物

今日は、女川に来ました。

上の写真は、新しくなった女川駅です。

下は、たくさんの生徒が亡くなった、被災した時のままの
大川小学校です。
生徒の避難方法(方向)に問題があったと、訴訟問題になっている
ところですね。

どちらの光景を見ても、何と表現をしていいのか分かりません。
新しくなったからと言って、喜べないし。

でも女川駅前には、色々な店が集結し、未来に向かって
みなさん明るく元気に働いていました。

石巻駅前で


石巻には石ノ森萬画館があることを、初めて知った。
石巻市は、街中に石ノ森章太郎のアニメなど色々なものが
使われていて、石巻駅の建物にも震災前から使われていたとの事。
石ノ森萬画館も津波で大きな被害を受けたが、いまは石巻の
復興のシンボルとなっているそうだ。
いつもなら800円の入場料は敬遠するところだが、今回は躊躇なく
支払った。

駅前で、年配の男性に話しかけ、震災時の様子を色々教えて頂いた。
その方の奥様は早く山の方に逃げさせ、ご主人は息子さんが
戻るのを待って逃げたが、あと5分逃げるのが遅れたら家共々
流されたと言っていた。家族に亡くなった方がなかったのは
不幸中の幸いでした。
ご主人は自分でも自戒していたが、やはり甘く見ていたと
仰っていた。石巻ではほとんどの人がそう思っていたと
情報交流館の方がおっしゃっていた。

原発に想うこと

大震災が起こってから、直後のゴールデンウィークに
ボランティアで何かサポートしたいと思い、調べたら
人が沢山集まって来るので、時期を外してきて欲しいとのことだった。
そのために被災地を訪れる機会がなかなか無く、それ以来何も出来ずに
今日に至っており、私の気持ちの中でくすぶっていて、
ずっ〜と気になっていました。

今となっては、体力もないので、大したことは出来ないのですが
まとまった時間が取れるようになったので、またせめてわずかでも
お金を落とすことで、復興のためのささやかな支援になればと思い、
今回思い切って、やって来ました。

旅行初日に、原発の大熊町、浪江町に行きましたが、
自然豊かな一帯がほとんど帰還困難区域の指定になっていて
除染作業の人と車しか無く、まるで死の街になっています。
これが何十年も続くのかと思うと、暗澹たる気持ちになりました。

テレビなどの報道では感じることが難しいことを
肌で感じることが出来て、それが旅行初日で良かった。

今までは、原発は必要悪で使い続ける事は、仕方ないのかなと
漠然と考えていました。
しかしながら、今はドイツなどと同じように、原発ゼロを目指すべきだと
強く思いました。

石巻の状況

情報交流館館長のリチャードさんと対談した。
ご存知の方もいると思いますが、最近テレビで紹介されていたイギリス人のリチャードさんがNHKの取材を受けて、その際にリチャードさんと私が対談しているところも撮影された。
ニュースで報道されてしまうそうです。
でも仙台地方だけらしいので、ホッ!?

イギリス人でありながら地域の復興に尽くしている姿を見て、つい何度も有難うございますと言う言葉が出てきてしまった。

石巻は被害額において、東北で一番多かった自治体の様です。

福浦島を一周


福浦島を歩いて1周しました。
地元のおばさん達がアサリをとっていました。

話によると松島は島が多いおかげで、震災の影響はほとんどなかったと言っていました。死者は1名も出なかったとの事でした。良かった。

山行の様子を現地から携帯で投稿したり、日常の生活の中で撮った写真や、徒然なるままに思った事、雑感を投稿。