結局、馬籠宿の散策に5時間かかった。
火災で全てが消失してしまった宿場町だがどこか懐かしい場所であった。
色々歴史を楽しく、興味深く勉強が出来た。
江戸時代の事に思いを馳せながら、カメラを持って歩き回ると何時間あっても時間が足りないくらいである。
今回は登山計画が早めに終わってしまったのでちょっと足を伸ばして、馬籠宿に行くことにした。
以前から行ってみたいところだったのでカメラを持ってのんびりと散策しよう。
結局帰宅は当初の計画通りになる。
昨日下山して一晩が明けたが、足の筋肉はちょっと痛いが、スッキリと起きられる。
ここ数日は山を歩いた後に疲れで眠たくなる事が無かった。
これも山での綺麗な酸素を沢山体に取り入れているおかげだろうか。
体調が良いと、昨日までの苦しさも忘れて槍ヶ岳直下の天狗池にまた挑戦をしたくなる。
今度は秋の紅葉時期の逆さ槍ヶ岳の 写真を撮ってみたい。
下山後に溜まりに溜まった洗濯物で、車の中があまりにも臭いので、松本のコインランドリーで洗濯をした。
説明を見てもやり方が非常に難しく、間違って操作し1回目はお金を無駄にしてしまい、2回目にはちゃんと動かすことが出来て、洗濯物を畳んでいた。
その時に50近い女性が、私と同様に説明を見て戸惑っていたので、私がお金は崩して硬貨でなければダメとか、お金の入れるタイミング、蓋の締め方、ボタンの押すタイミングなどを全て教えてあげた。
その最中に、その女性の知人が入ってきて、その人に、これは中温で良いよねとか色々話していたが、私がまだそばで洗濯物を畳んでいたのに私には何の一言も、会釈もなくその知人の女性と一緒に店を出て行った。
たまたまその女性と話していたために礼を言うのを忘れたのかも知れないが、私は唖然としてしまった。
別にお礼を言って欲しくて、助けてあげた訳ではないが、助けて上げたことによって、非常に不愉快な気持ちにさせられた。
今の世の中、誰かが困っていても助けて上げなければ良いのかも知れない。
でも見ていられなくて、また助けてしまうだろう。
そしてまた釈然としない気持ちになるのだろうか。
山に入る前に、登山安全講習を受けたが、今回の自分には非常に役立っていると思う。
講習で「最初の小さな危険に注意」と言われたが、今回はどうもいつもの体調と違っている。
言われた事を何度も思い出し、当初の登山計画を大幅に変更した。
たまたま出発の前日の講習であったが、偶然に感謝するとともに
何事も学ぶ事は大切だと痛感した。
このまま無事下山が出来るようにしなければ。
槍沢ロッジには、風呂があった!
三日ぶりの風呂で、ふた汗を流しスッキリした。
湯加減もちょうど良く広い浴槽で、贅沢な時間である。
風呂から上り体重を測ったら、山に入る前とほとんど変わっていない!!
燕岳に登る途中で、山のガイドさんがメンバーの人に言っていた。
「山では、糖分、塩分、水分が大事。山でダイエットはしないように。」
だから体重が減っていないんだ。