一期一会(燕岳・槍ケ岳山行)


山では、歩き始めの時間が同じ頃だと、その後もどこかのポイントや休憩所などでだいたい同じ顔ぶれになることが多い。今回の山行は、山小屋泊まりが2日だったので、おかげで10人近い方々と何度も親しく言葉を交わしたり、写真を撮ってもらったりすることが出来た。
中には遠く札幌から来たという外科医の方にも会った。私の実家が札幌と言うこともありなつかしく、何度か話をさせて頂いた。好青年であった。新聞記者の方もいた。また見ず知らずの私に、グレープフルーツをくれたグループの方もいた。

山の中では、初対面の方とでも、とても自然に話が出来るのが嬉しい。一人歩きの女性でさえ、警戒心を解いて話をしてくれるのは更に嬉しいことである(実は警戒しているのかも知れないが)。山道ですれ違うときに、明るい声でこんにちはと声を掛けられると、非常に爽やかな思いがする。声を掛けられるのを明らかに嫌がっていたり、挨拶を返さない人もいるが、私はこれからも明るく声を掛けて行きたいと思っている。

でも、すべてが偶然とは言え、なぜその人に会うのか? 日本人1億2千万人以上の中で、なぜその人なのかと思う。一生の間に一度も会わない人がほとんどなのに。
ただ、残念なのはそれらの方々とは、二度と会うことはほとんど無いと言うことである。共通の趣味である山談義に花を咲かせても、一時だけの会話で終わってしまうことは、寂しくもある。
だからこそ、その一瞬の出会いをますます大事にしなければならないと思う。出会いによって、その人から何かを感じ取りたいと思う。

(しかし、今回の山行では私がホームページを持っていることをお話ししたら、URLを教えて欲しいと言われ、何人かの方々にお教えした。これにより、何らかの形ですこしでも縁が続けばと思う。時代は変わったものである。)

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