020329
通勤電車内で、紳士然とした年配の人が、立派な革のカバンの中から、おもむろに分厚い週間漫画を取りだし、悠然と読んでいる風景に出くわすことが多い。
私にとっては、非常に幻滅する一瞬である。別に漫画が悪とまでは言わないが、時と場所というものがあるのではと思う。公衆の面前で、良識のある年代の人が平気で漫画を見ている図は滑稽と感じるのは私だけだろうか? 読むべき本は他にもたくさんあるのではないだろうか? 私は、通勤電車の中ではほとんど本を読んでいる。本を読める時間は片道で20分たらずであるが、それでも吉村昭の本100冊以上のほとんどを電車の中で読んだ。短い時間でも、毎日積み重ねると膨大な時間になる。電車の中で勉強して、資格を取る人もたくさんいると聞く。 疲れていて、せめて電車の中ではのんびりとしたいと言う人もいるのかも知れないが、大抵は同じ人が毎日のんびりしていることが多い。どうしても読みたければ、家で読んで欲しい。 森本哲郎氏が、日本人の幼稚化ということを発言されているが、まさに電車の中の光景にそれを見ることが出来る。本来、漫画は子供の読み物である。外国人は、日本人の大人が漫画を読んでいるのを見ると奇異に感じるという。私もそう感じる。 漫画を購入出来るのは、18才未満だけにしたらどうだろうか。 |