家族の温かい抵抗

020330


今朝は、山に行く支度を終え家を出る寸前で家族の温かい抵抗に遭い、山行を取り止めてしまった。

昨夜というか今日の早朝までかなりの雨が降っていたために、道が悪くなっていて心配だから、今日山に行くのは止めてくれと家族に懇願されてしまった。

家族には、山イコール危険あるいは遭難という図式があるようだ。危険は、山だけでなく家の中にも、街中にも一杯あると思う。
要は、いろいろな所に潜む危険をどこまで予測し、対策を取る事が出来るかだと思う。何も予測できず、対策もとらなければ、山よりも街中の方がはるかに危険がいっぱいである。

私は、今日歩く予定のコースは頭の中に入っており、道がぬかるんでいたりしても、通常の注意を払っていれば危険はないコースであること、また今日の天候は急速に回復することも計算に入れての3週間ぶりの山行計画であったが、無惨にも打ち砕かれてしまった。

以前の雑感で「最悪、遭難して誰にも発見されることもなく死ぬことになっても、多分後悔はしないだろう、と言う気持ちで歩いている」と書いたが、私はどんな易しい山行でも何が起こっても対処できるように、万全の準備をしているつもりである。それだけの注意を払った上での万が一の遭難死であったなら、あきらめもつくという趣旨であったが、どうも、「私は無謀な登山をやっていて、山で死んでもかまわないと思っている」、と家族には受け止められていたのかも知れない。

今日の土壇場での山行取り止めは、家族の私を心配する気持ちの結果と理解し、厳粛に受け止めているが、それにつけても、今日の空は何と明るく、青く澄み切っていることか。

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