今回の山行では、高山だけあって岩場のルートが多かったが、歩きながら思ったことは、全く同じ形をした岩はひとつも無いという事である。それでいて、形の異なった岩と岩ががっちりと組み合わさって山を形作ったり、私たちの体重を支えながら、歩く道を作ってくれている。
これは、まさに人間社会と同じである。社会は、色々な性格や能力を持った人間で構成されていて、これらの人々が、岩がうまく組み合わさって堅固な石垣を作るように、健全な社会を形成し色々な機能を果たしている。この岩のひとつでも欠けると石垣は崩れてしまう。 登山中も、このような岩が時々潜んでいて、思わぬところで顔を出し、たまたまその岩に不用意に足を乗せた時に、バランスを失って転倒したり、転落事故などを発生させる。 |