「山・旅行」カテゴリーアーカイブ

不老山へ

来年になったらまた年を取ってしまうので、
丹沢の不老山へ向かっている。
丹沢の道の駅の近くの登山口から登り、
不老山からさらに先の世付峠の方まで行く。
絶景が待っているはず。
そこからはピストンで車に戻る。

東横線の電車の中で

渋谷駅で、まだ誰も座っていない電車のボックス席の窓側に座った。
しばらして、コワモテの体の大きい50過ぎ位の男性が、
何故か私の真正面に座った。その時その男性の足が私の足に
ちょっとぶつかったので、なんでわざわざ私の真正面に座るのかと
その男性の顔を見た。その男性が失礼と言って、斜め前の席に
座り直しスポーツ新聞を読み始めた。
その時、私は、iPhoneの画面を見ていた。
何駅目かで、私の隣の席に中年の女性が座り、携帯を取り出した途端
私の斜め前の男性が、いきなり非常に強い調子で、「止めて下さい!!」と言った。
次の駅で乗り込んできた若い女性がまた、ボックス席の前に立って
携帯を取り出したが、またもキツイ調子で「止めて下さい!!」と言った。
更に次の駅で、若い妊婦が、私の前に座り、手に持ったiPhoneを
いじり始めた。またも直ぐに、「止めて下さい!!」とその男性が言った。
するとその若い女性は、即座に、「機内モードにして、電波を出さないように
しています。」と平然と答えた。そうすると、その男性は、普通の携帯かどうか
見ても分からないと言って、黙ってしまった。
その後、内容は聞こえなかったが、その女性が男性に入り口の方を指して
何か言っていた。
そうしたら、その男性が「私は、電磁波アレルギーです。」と答えていた。
女性がコワモテの男に何か文句を言われると、普通は女性は萎縮してしまうのに
その女性はごく普通に毅然として、その男性に何かを言っていたので、
感心してしまった。
その後、その男性は私よりも手前の駅で降りた。
私の正面に座った女性は、私と同じ乗り換え駅で降りたので、
私はためらいながらも、その女性に、先程ははっきりと機内モードにしていると、
言われ、立派でしたね、と声をかけた。
その女性は、すかさず「あの男の人は変な人でしたね。」と言い、
丈夫そうな体をしていたので、向こうに立っている年寄りに席を譲ったらと
言ったとの事だった。
最近は男でも毅然とした態度を取れない人が多くなっているこのご時世に、
なかなかこのような女性はいないなあと思った。
その女性は、乗り換え駅で改札に向かったが、私は元気な赤ちゃんを
産んで下さいと声をかけて、別れた。 
女性は、笑顔で、ありがとうございますと言葉を返してくれた。
爽やかな一時だった。
(あの男性は、なぜ私には、止めて下さい!と言わなかったのか疑問が残る。
コワモテでないのに。)