サンダル


昔ながらの名前ではなく、もっとそれらしくない洒落た名前があるのかもしれないが、若い人のサンダルが気になってしょうがない。
暑くなってますます通勤にサンダルを履く若い女性が増えているようだ。

何が気になるかというと、駅の階段でのあのカツ、カツという非常に硬く、大きな音である。まるで、わざとに力いっぱいサンダルを地面に叩きつけているとしか思えないようなスゴイ音をたてる。突然、後方ですごい音がし出すので、思わず振り返ってしまう。心臓にも良くない。

その様な時には、私は必ずその女性の顔を睨み付けるようにして見るが、当の本人は大きな音を立てていることには全く無頓着な顔をしている。取り澄ました顔をしている。もっとそーっと歩くことを知らないのだろうか。自分でも大きな音は聞こえているはずである。
ましてや、サンダルは脱げ易く特に階段の下りでは危険である。今までに何度か転びそうになったり、サンダルが脱げてしまった人を見かけている。あのような不安定な履物を、電車に乗る時にまで履くという神経が知れない。

もともとサンダルというのは、家の回りでちょっと用事をしたり、目と鼻の先の店に買い物に行くのに便利な、短い時間だけの履物として使われているものである。

ましてや、通勤というのは、男であれば戦場に出かけるようなものである。それを、サンダルなどのようなものを履いてお使い気分で仕事に出かけられては困るのである。

会社は、近くのコンビニに買い物に行くのとは訳が違うのである。

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