公共の広場 (02/08/28)



最近、家の近くにあった広場を囲っているネットが取り外された。

ここは、30年間の長い間子供広場として、地域の子供達の数少ないふれあいの場であり、野球などのスポーツに毎週利用されていた。日曜日には、親子連れで楽しんでいる光景も見られた。

また、ここは災害時の一時避難所にも指定されている場所だった。

その後、配られた自治会の広報を見ると、地主だった方の都合により、地主に返還されたと書いてあった。

私も、自分の子供が小さかった頃には、ここで子供の自転車の練習をさせたり、キャッチボールをしたりしていた。また冬に雪が積もったときには、小さな山に雪を集めて滑り台を作り、近所の子供達と皆んなで楽しんだりしたこともあった。

地主のどんな事情があったかは知らないが、このような貴重な空間が無くなることは大変残念でならない。 

最近の子供達は、昔と違って近所の子供達と群れをなして外で遊ぶことがめっきり少なくなってしまった。 この広場が無くなることで、ますます外で遊ぶことがなくなってしまう。昔は、子供同士、集団行動をする中で、上下関係や、自然との関わり方など色々なことを学び取っていた。

また、ここは災害時の一時避難所にもなっていたので、代わりに遠くの場所が一時避難所に指定された。しかし、その場所は狭い場所で、あんなところに大勢の人が集まったら大変な惨事を招きかねない。人命の最優先の観点からも、もっと賢明な選択をして欲しかった。

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