槍ケ岳への道−1 (燕岳・槍ケ岳山行) (01/08/19)



この夏、登山をするものなら誰でも一度は憧れる北アルプスのシンボル、槍ケ岳に登ってきた。

何度も書いたが、私は北アルプスそのものが初めてであった。ましてや、単独登山である。あまり山をやらない人は、皆一様に「えっ、一人で行くの!?」とびっくりしていた。

あまり、心配されるとこちらも心配になってくるが、ガイドブックを丹念に読むと特に危険なところは無さそうだし、表銀座といわれるほど人が多いコースらしい。ましてや、私の家内は15歳の高校1年生の時に山岳部で初めて連れて行かれたコースであると言っていた。
それなら、こちらはいくら中年になったとは言っても、丹沢をほとんど歩いた自分としては何とか歩き通せるだろうと、多少確信を持って出発することとした。

ただ、これも初めての3日間の縦走で体力が持つかどうか、また膝痛が出て来なければよいがと心配もあった。少しでも不安をなくすために、山行の2週間前から筋肉トレーニングや、ザックに水を沢山詰め込んで暑い丹沢を長時間歩いたりと、それなりの体力増強を図った。

ガイドブックのコース例では、2日目は燕山荘から槍ケ岳までとなっていたが、涼風に吹かれ展望を楽しみながらの稜線歩きなので何とか楽に行けるだろうと予想していた。しかし地図によると歩行時間は9時間前後であり、いつもの日帰り山行に比べて5,6Kg重い荷物でなおかつ写真を撮りながらでは、軽く10時間を超えることも十分予想される。

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