IT (01/06/11)



昨日、パソコンショップに寄ったが、相変わらず沢山のお客が来ている。その中には、店員さんに対してかなり初歩的な質問をしているシニアの方も多い。
しかし、私はいつもそのような光景を見て不安に思うことが多い。 それは、もしそのような年配の方々がいざパソコンを購入しても本当に使えるのかという不安である。 買ったけれども、ホコリをかぶって使わない、使えないままになってしまっている人がどの位いるのだろうか。

売る側の店の人は、当然そのような危惧は全く口には出さない訳で、誰でもみんなやっているのだから大丈夫ですよ、慣れれば簡単ですよ、というような甘いことを言って買ってもらおうとしているはずである。

しかしながら、以前に我が家で実際に家族にパソコンを使わせようとして、教え始めたが、全く知らない人に教えるのは、並大抵ではない事を実感した。 教えられる側にも、相当な努力が必要であろうが、教える側にも怒り出さない忍耐力が必要なこともわかった。

パソコンを買っても、家族の中に多少パソコンを知っている人がいればまだしも、そのような人がいなければ、いったんトラブルが起きると、恐らく自分で対応するのは百%不可能だろうと思う。

現在、IT講習会が各地で行われ出したが、実際にこの様な講習会に出てくる人は、今のところ基礎の基礎は家で覚えて来る人が多いようである。 しかし、それでもちょっとしたトラブルが起こるともうお手上げとなる。 講習会で1度だけ習っても、そう簡単には覚えられない。 老人力が付いてきているから、しばらくするとすぐに忘れてしまう。 IT講習会のフォローが重要な役割を持って来ると思う。

私が参加しているボランティア団体は、このようなIT講習会を受けた人達のフォローをしようというのが主目的である。しかし、市側とのいろいろな確執、教えるにあたっての設備の問題など、まだ実際の活動がスタート出来ない状況にある。

先週、団体内での勉強会が終わった後、駅に向かう途中で、ちょうどIT講習会を終えてシニアの女性達が会場から出て来るのに出会った。 つい、私たちがフォローして差し上げますよと言いたくなった。
困っている人が沢山いるはずなのに、なかなか出番が無いというのもおかしな状況である。

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